働きやすい介護施設を見つけよう
「施設介護の規模を知って転職へ」は自分に合う働きやすい施設を見つけ出すために、施設介護の種類や規模の違いで働きやすさはどう変わるかを紹介しているサイトです。当サイトについてのお問い合わせは【こちらから】在宅復帰に向けてリハビリに力を入れている介護老人保健施設は規模の大きさで部屋のタイプや設備に違いがあり、業務内容も微妙に異なります。介護老人保健施設の特徴について詳しくまとめていきます。
しばらく入院生活を送っており、病状は安定したものの自宅に帰宅するのはまだ難しい、という人が入所している介護老人保健施設は病院と自宅の橋渡し役を兼ねた施設です。看護や介護サービスが受けられるだけでなく、医師や理学療法士などの機能訓練指導員からのサポートを受けられるのが特徴です。
在宅復帰に向けたリハビリを目的としているため、施設内にはキッチンやトイレ、浴室などの基本的な設備以外にもリハビリ設備が充実しています。また、介護老人保健施設の設備は共同で利用するのが基本ですが、部屋のタイプは施設によって異なっています。介護老人保健施設の部屋タイプは大きな部屋を2~4人で利用する「従来型多床室」とひとつの部屋を1人で利用してプライベートを確保できる「従来型個室」、食堂やリビングなど共有設備と個室がある「ユニット型個室」に分かれていますが、一般的なのは従来型多床室です。
平成27年に厚生労働省が行った介護サービス施設・事業所調査によると、介護老人保健施設の規模は大きく分けて3つに分類されており、その中でも特に割合が多く、全体の38%を占めているのが収容人数が100人~109人クラスです。それに80人~89人クラスが14.5%、110人以上のクラスが11.5%、と続いていきますが、この結果から全国の介護老人保健施設のうち半数近くが100人以上のクラスであることが分かりました。
介護老人保健施設に入所できるのは65歳以上で要介護1以上の人ですが、伝染病の疾患がない、長期入院が必要ない、など施設によって条件が設けられている場合もあるので事前に確認しておくようにしましょう。
入所する場合は、まず必要な書類をそろえて施設に申し込みをし、面談を行います。その後。主治医の意見書や診断書、本人の健康状態や介護の程度などから審査をし、入所可能かどうか判断しますが、介護老人保健施設は特別養護老人ホームほど待機者が多くないため比較的すんなりと入所することができます。
なぜすんなりと入所できるのか。それは介護老人保健施設の入所期間は3ヶ月~6ヶ月、長くても1年程度と期間が決められているからです。入所まで長期間待たされることがないため、入所難易度が低いように感じるのかもしれません。