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規模が小さい特別養護老人ホームで働くメリット

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小規模施設「特別養護老人ホーム」で働こう

ここでは入所している高齢者とじっくりと向き合いながらきめ細かい介護サービスが提供できる特別養護老人ホームの種類と、人気が高い地域密着型特別養護老人ホームについて分かりやすくまとめていきます。

小規模な「地域密着型特別養護老人ホーム」が人気急上昇

小規模施設「特別養護老人ホーム」で働こう

定員が30名以下の小規模施設、地域密着型特別養護老人ホームは2006年に行われた介護保険法改正によって新しく設置されたサービスで、介護保険では「地域密着介護老人福祉施設」といいます。その施設がある地域に暮らしている人だけが利用できるため住み慣れた地域から離れたくない人に向いています。
地域密着型特別養護老人ホームには「サテライト型」と「単独型」の2種類があり、サテライト型とは定員が30人以上の特別養護老人ホームが本体で、そこと連携を取りながら別の場所で運営される施設のことです。本体の施設から20分以内の場所になければならない、という原則があり、介護支援専門員や生活相談員、機能訓練指導員などを配置する義務はないため、きめ細やかな介護サービスを期待するのは無理があります。一方、単独型は特別養護老人ホームと同じ設備、同じ介護サービスを単独で提供する小規模施設のことで、サテライト型と違って他の施設と連携はしていません。また、ショートステイやデイサービスを併設しているところもあります。

「従来型」と「ユニット型」の違い

特別養護老人ホームには多床室でフロア単位でグループケアを行う「従来型」と個室タイプもしくは最大10床のユニットタイプで介護を行う「ユニット型」があります。
「従来型」は20人を2人で見る体制を取っているため介護職員1人あたりの負担が軽減され、分からないことがあってもすぐに聞くことができる環境なので安心して働くことができます。また、安全と安心に配慮して整備されているため、業務効率も高めです。一方、「ユニット型」はプライベートを重視している施設です。専用の空間があるため、ソフト面でもハード面でも高齢者に寄り添った介護を提供できます。
特別養護老人ホームの主な仕事のひとつ、「入浴介助」から従来型とユニット型の違いを見ていきましょう。従来型は個浴を整備しているところは少なく、寝たきりの人がストレッチャーなどで寝たまま入浴する特浴や車いすに座った状態で入浴する機械浴が一般的です。入浴日時はあらかじめ固定されており、介護職員は誘導、着脱、洗身とそれぞれの業務を分担して行います。
ユニット型の入浴介助は個浴を取り入れているところが多く、基本的に1対1で誘導から入浴まで1人の介護職員が行うため、高齢者に安心感を与えることができますしイレギュラーなこともほとんどありません。また、1ユニットあたりの人数が少ないため高齢者一人一人の状態の把握がしやすい、というメリットがあります。